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当院でできる日帰り手術

下肢静脈瘤を放置していませんか?

当クリニックでは、下肢静脈瘤の日帰り手術をしています。

【担当医師】
榊󠄀原記念病院 末梢血管外科主任部長
新本 春夫

新本 春夫

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤の種類

下肢静脈瘤は、伏在静脈瘤、側枝静脈瘤、 網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤に分類されます。
実際はこれらが混在していることがよく見られます。

下肢静脈瘤とは?
下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤の原因

長時間の立ち仕事や座り仕事、妊娠、肥満、加齢、遺伝などが考えられていますが、はっきりしたことは分かっていません。
うっ血症状としては、下肢の静脈拡張、熱感、痛み、かゆみ、だるさ、むくみ、安静時の下腿のこむら返り、皮膚の色素沈着や潰瘍形成などがあります。冷感やしびれはうっ血症状ではありません。

放っておいたらどうなるか?

皮膚の硬結、色素沈着が見られ、静脈瘤が炎症を起こすと強い痛みを伴う血栓性静脈炎を招くことがあります。皮膚の栄養障害により皮膚潰瘍・壊死になることもあります。
静脈瘤内部の血栓が肺や脳に飛んでいく(エコノミークラス症候群)可能性はありますが、極めてまれです。

放っておいたらどうなるか?

下肢静脈瘤の治療法

a) 圧迫療法

医療用の弾性ストッキングを日中着用することで静脈瘤の症状を緩和させる治療法です。静脈瘤自体を治す治療法ではありません。

b) 硬化療法

患部の血管に薬剤(硬化剤)を注入して閉塞させる治療法です。
クモの巣状静脈瘤や網目状静脈瘤、側枝静脈瘤など、直径3mm以下の細い静脈瘤に適した方法です。完全消失には数ヶ月要する上、治療後は弾性ストッキングを1~2か月間着用する必要があります。

c) ストリッピング(静脈抜去)手術

約10年前までは標準的手術方法でしたが、現在では血管内焼灼術や血管内塞栓術が不向きな患者さんに限定して入院の上、行われます。

e) 血管内塞栓術

静脈瘤内にカテーテルを入れ、血管の内腔を熱ではなく医療用接着剤(シアノアクリレート)で閉塞させます。熱が発生しないため静脈周囲への局所麻酔薬が不要で、術後神経障害のリスクが低いこと、術後の弾性ストッキング着用が必須でないなどのメリットがあります。血管内焼灼術と同様に日帰りで行います。まれにシアノアクリレートに対する過敏症や静脈炎を合併することもあります。

血管内塞栓術

①1470nmレーザー スリムファイバー

②1470nmレーザー レギュラーファイバー

③高周波カテーテル

④つまようじ

下肢静脈瘤は飲み薬や塗り薬で治ることは決してありません。ご不明な点がありましたら、お気軽にスタッフにお声がけください。

原因不明の失神や脳梗塞の方々へ!

当クリニックでは、植込み型心臓モニタ(Insertable Cardiac Monitor:ICM)を日帰りで手術をしています

【担当医師】
榊󠄀原記念病院 循環器内科副部長
井上 完起

井上 完起

植込み型心臓モニタとは?

植込み型心臓モニタとは?
植込み型心臓モニタとは?

様々な検査を行っても原因が分からなかった失神や脳梗塞に対して、その原因を確定するために植込む医療機器が、植込み型心臓モニタ(Insertable Cardiac Monitor:ICM、以下 ICM と記載)です。
ICMは失神時の心電図記録や不整脈エピソードの自動記録を確認する事が可能であり、失神が心臓に原因があるのか、心臓以外が原因なのかを判断する上で、とても重要なデータが得られます。また、発症原因が明らかでない脳梗塞もICMにより心房細動が見つかれば、発症原因の確定につながります。 植え込みの対象は、原因不明の失神、潜因性脳梗塞のある方です。

①原因不明の失神
失神とは、「一過性の意識消失の結果、姿勢が保持できなくなり、かつ自然に、また完全に意識回復が見られる事」と定義されています。
失神の中には心臓の病気が原因となるものもあり、診断を確定し適切な治療を受けることが大切です。

②潜因性脳梗塞
潜因性脳梗塞とは原因疾患が明らかでない脳梗塞の事を言います。

ICMとは?

植込み型心臓モニターの歴史は20年にも及びますが、本邦では2009年より原因不明の失神精査目的の植込みデバイスとして使用可能になりました。2016年よりデバイスは小型化に改良され、専用のキットで皮下に挿入して植込める(Insertable)ようになりました。

ICMは小さく薄いスティック状の機器ですが、2年間から5年半もの長期間(機種により異なります)、心電図を24時間モニタリングし記録することができます。ICMに記録された心電図から失神や脳梗塞の原因が特定できれば、適切な診断および治療を受けることが可能になります。ホルター心電図のように皮膚に電極を貼るのではなく、ICMは皮膚の下に植込むため、普段通りの日常生活を送りながら精度の高い心電図記録をとることが可能なこともメリットです。ICMは不整脈を感知すると、自動でその前後の心電図を記録することができます。また、失神や動悸などの自覚症状を感じた際には、ご自身やご家族がICM専用のアシスタントを活用する事で、自覚症状前後の心電図を記録することができます。

植え込み手術について

1.植込み位置の決定と皮膚切開

1.植込み位置の決定と皮膚切開

最初にICM植込み予定部位に電極を貼って心電図を確認し、適切な植込み部位を決めます。その植込み部位に十分に局所麻酔を行い、専用のメスで皮膚を約1㎝切開します。

2.ICMの挿入、留置

2.ICMの挿入、留置

切開創から専用のツールでICMを皮膚の下に挿入し留置します。留置後にプログラマと呼ばれる機械を使用してICMが正常に作動していることを確認します。

3.切開創の縫合

3.切開創の縫合

ICMの留置後に切開創を2~3針縫合しテープで保護したら手術終了です。

ICM植込み後の生活について

デバイス外来での定期チェック

ICM植込み後は定期的にデバイス外来を受診して頂く必要があります。受診時にはプログラマを使用してICMが正常に作動していることを確認し、記録された心電図データを症状の有無も併せて確認します。

遠隔モニタリングを使用した管理

当院ではICMの管理に遠隔モニタリングシステムを使用しています。ご自宅等に設置した専用のモニターから、ICMに記録された情報をサーバーを介して医療施設に送る事が出来ます。医療スタッフは、送信された情報をコンピューター端末で確認し、ICMの状態や不整脈の有無を早期に把握する事が可能になります。

さらに詳しくお知りになりたい方は以下のサイトをご覧ください。

ICM植込み手術は榊󠄀原記念病院でも榊󠄀原記念クリニックでも行っています。
ご不明な点 がありましたら、お気軽にスタッフにお声がけください。

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